皆さんこんにちは。
ナースコールや見守りカメラの設置、介護記録の電子化など、医療・介護現場に特化したDXソリューションを提供しています株式会社N‑TEC(エヌテック)です。
ナースコールが鳴りっぱなしになってしまい、「原因がわからず、どう対応すればいいのか不安」だと感じることはありませんか?夜勤中や多忙な時間帯に対応が遅れると、利用者の安全や安心感にも影響しますし、スタッフの業務負担も増えてしまいます。
実は、原因の特定から現場での初期対応、修理や再発防止策までを整理することで、鳴りっぱなしトラブルへの対応を効率化することが可能です。
そこで今回は、ナースコールが鳴りっぱなしになったときの原因確認の方法、現場でできる対応手順、再発防止策や介護DXを活用した業務効率化までを分かりやすくご紹介していきます。
介護・看護スタッフの方はもちろん、現場でナースコール対応に関わるすべての職員に参考になる内容です。
■鳴りっぱなしの原因
ナースコールが鳴りっぱなしになる現象は、患者への迅速な対応やスタッフの業務効率に大きく影響します。鳴り続ける理由を正確に把握することで、対応の判断がスムーズになり、介護や看護の現場で安心感を保つことができます。まずは、原因を段階的に確認することが重要です。
・機器やボタンの故障
ナースコールの呼び出しボタンや子機が故障すると、ボタンを押していないのに鳴り続けたり、反応が遅れたりします。特にトイレや病室のボタンは日常的に使用されるため、接触不良や内部部品の摩耗が起こりやすいです。これにより、患者からの呼び出しにスタッフがすぐ対応できない状況が発生することがあります。故障を見分けるためには、押した時の手応えやランプの反応を確認することが有効です。
・コード・コネクタの破損
ナースコールのコードや接続部分が損傷すると、誤作動により鳴りっぱなしになる場合があります。例えば、夜勤中に職員が移動中にコードを引っ掛けたり、ベッド周りのセンサーがずれることがあります。これによりシステムが正常に停止せず、呼び出しが連続して届くことがあります。コードやコネクタの状態を日常点検で確認しておくことが、業務負担の軽減につながります。
・システム不具合の影響
ナースコールは施設内のシステムと連動しています。システム障害や通信エラーが発生すると、呼び出しが正しく停止せずに鳴り続けることがあります。特に無線式のナースコールでは、電波干渉やセンサー異常が原因で鳴りっぱなしになるケースがあります。システムの不具合はスタッフがすぐに修理対応できるものではないため、利用者の安全を守りつつ、管理者への報告や一時的な代替対応の準備が必要です。
■現場でできる初期対応
ナースコールが鳴りっぱなしになった場合、すぐに行動できる対応策を知っておくことが、患者の安全や業務効率の維持に直結します。原因がすぐに特定できない場合でも、現場でできる初期対応を順序立てて実施することで、混乱を防ぎます。
・代替手段の準備
鳴り続けるナースコールに対応するため、まず代替手段を用意しておくことが重要です。例えば、職員間で内線電話や携帯端末の連絡体制を確認し、呼び出しに即対応できるようにします。夜勤や人員が少ない時間帯でも、代替手段があれば患者への対応遅れを防ぐことができます。
・利用者への対応
鳴りっぱなしの状態が続くと、患者は不安や混乱を感じる場合があります。そのため、声かけや状況の説明を簡単に行い、安心感を与えることが必要です。特に認知症の方やトイレ介助が必要な方は、不安からナースコールを繰り返すこともあるため、落ち着いた対応が大切です。
・スタッフ間の連携
ナースコールの異常対応では、スタッフ同士の連携が欠かせません。状況を共有し、どのスタッフがどの対応を行うかを確認することで、重複対応や見落としを防げます。現場の職種に関係なく、全員が状況を把握して行動することが、安全で効率的な働き方につながります。
■修理・交換の手順
ナースコールが鳴りっぱなしの状態が続く場合、原因の特定や修理・交換の手順を理解しておくことが重要です。適切な手順を踏むことで、業務負担を減らしながら患者の安全を守ることができます。
・故障箇所の特定
まず、ナースコールのどの部分に異常があるかを確認します。呼び出しボタン、子機、コード、コネクタ、またはシステム本体のどこに問題があるかを順番にチェックします。夜勤中や利用者が多い時間帯は、鳴りっぱなしの原因が複数あることもあるため、順序立てて確認することが重要です。簡単な確認方法としては、ボタンを押した時の反応やランプの点灯状態を確認することが有効です。
・修理依頼の流れ
故障箇所を特定したら、施設の管理者や業者に修理を依頼します。修理依頼の際は、どのボタンや子機が鳴りっぱなしになっているか、発生時間や状況を具体的に報告することで、迅速な対応が可能になります。また、業務の合間に修理対応を行う際には、代替手段を確保しておくと、患者への影響を最小限に抑えられます。
■再発防止方法
ナースコールが鳴りっぱなしになるトラブルを繰り返さないためには、日常の管理方法やシステム改善を取り入れることが重要です。再発防止策を実施することで、スタッフの業務負担を軽減し、利用者の安心感を維持できます。
・ナースコール固定・管理
呼び出しボタンや子機は、日常的に固定や管理を徹底することで故障のリスクを減らせます。例えば、ベッド周りやトイレに設置されたボタンは、バンドやホルダーでしっかり固定し、コードや接続部分が引っ掛からないように注意します。定期的にスタッフが点検し、摩耗や破損の有無を確認することが、安全な利用につながります。
ナースコールを押さない・押せない利用者への対応3選!
・無線化やIT導入の検討
施設の規模や状況に応じて、無線式ナースコールやIT機器の導入を検討することも効果的です。無線式はコード破損のリスクが少なく、センサーや呼び出し履歴の分析も可能です。これにより、利用者の行動パターンや呼び出し状況を把握し、頻回な呼び出しへの対策を立てやすくなります。導入には初期費用や設定作業が必要ですが、長期的には現場の働き方改善や業務効率化につながります。
■業務負担軽減の工夫
ナースコールが鳴りっぱなしになる状況は、スタッフの業務負担を増やし、対応の遅れやミスの原因にもなります。日常業務の中で負担を軽減する工夫を取り入れることは、現場の安全確保や働き方改善に直結します。
・利用状況の把握
まず、ナースコールの利用状況を把握することが重要です。どの時間帯に呼び出しが多いか、どの利用者が頻回にボタンを押しているかを分析することで、業務の優先順位をつけやすくなります。夜勤や忙しい時間帯に対応が集中する場合でも、状況を可視化しておくことで効率的に対応できます。
・見守り体制の強化
ナースコールの鳴りっぱなしを防ぐには、スタッフ間の見守り体制を強化することも有効です。複数人での巡回やセンサー・カメラなどのIT機器を併用し、利用者の行動パターンを把握することで、呼び出しに迅速に対応できます。これにより、利用者に安心感を与えながら、職員の負担も分散できます。
・介護DXによる業務効率化
介護DX(デジタル技術の導入)を活用することで、ナースコール対応を効率化できます。無線ナースコールやクラウドシステムを使えば、呼び出し履歴の分析や異常の通知が自動化され、スタッフは状況に応じて適切な判断を行いやすくなります。また、センサーやスマートデバイスと連携することで、入居者の転倒や行動パターンも把握でき、夜勤中の負担軽減にもつながります。
介護DXを導入したお客様事例
■まとめ
ナースコールが鳴りっぱなしになる原因は、機器の故障やコード損傷、システム不具合など多岐にわたります。現場では代替手段や利用者への声かけ、スタッフ間の連携を徹底することで、安全かつ迅速に対応できます。
再発防止には固定や日常点検に加え、無線化やIT導入による管理も有効です。介護DXを活用すれば、呼び出し状況や利用者の行動パターンを可視化でき、夜勤時や多忙時間帯の負担軽減につながります。ナースコール対応とDX活用を組み合わせることで、安心・安全な現場運営と効率的な働き方を両立できます。
■ナースコールの「困った」を、N-TECにご相談ください!
N‑TECは、ナースコールの鳴りっぱなしや誤作動、夜勤や多忙時の業務負担など、介護・看護現場の課題に特化した介護DXソリューションを提供しています。現場の状況や利用者の行動パターンを丁寧にヒアリングし、無線ナースコールやAI見守りカメラなどの最新機器を組み合わせ、業務効率化と安全性の両立を実現します。
設置だけでなく、保守・メンテナンスや運用サポートまで一貫して対応するため、スタッフは安心して介助や業務に集中できます。「夜間の巡回負担を減らしたい」「呼び出し対応の効率を上げたい」「スタッフ間の連携をスムーズにしたい」といった課題も、DX技術を活用した改善プランで解決可能です。
どんな小さな課題でもまずはご相談ください。施設ごとの状況を確認したうえで、現場に即した最適な介護DXソリューションを丁寧かつスピーディーにご提案します。ナースコールトラブルや業務効率の課題を解消し、安全で働きやすい現場を一緒に実現しましょう。
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