介護施設が人手不足で回らない理由とは?現場改善の3ステップ

皆さんこんにちは。

静岡県沼津市を拠点に介護DXのワンストップサービスを提供しております株式会社N-TEC(エヌテック)です。


介護施設で働いていて、「人手不足で仕事が回らず、スタッフの負担が増えている」「職員がすぐ辞めてしまう」などの悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。慢性的な人手不足は、サービスの質低下や職員の疲弊につながり、施設運営にも大きな影響を与えます。


今回は介護施設の人手不足の原因や現場で起きている問題を整理し、業務改善やDX(デジタル技術)の活用によって負担を減らし、人材を定着させる方法について解説します。介護施設の運営担当者や施設長、現場リーダーはもちろん、職場改善に関心のある方にもわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。


■介護現場が回らない理由



介護施設で「人手不足が深刻」と言われる背景には、単に求人が少ないだけでなく、現場の働き方や労働環境の問題が複雑に絡んでいます。利用者が増える一方で、職員の数が追いつかず、結果として1人あたりの負担が増大しているのが現状です。現場では「休む余裕がない」「業務が終わらない」といった声も多く、慢性的な人員不足が施設全体のサービス品質低下にもつながっています。ここでは、介護職が「仕事が回らない」と感じる主な要因を整理します。


・人手不足が続く仕組み

介護業界では少子高齢化による人材不足が進み、採用しても離職する職員が多い状況です。特に夜勤や身体介助など体力的に負担の大きい業務が多く、経験や資格を持つ介護士でも長く働き続けにくいのが現実です。厚生労働省の調査でも、介護職の離職率は他の業種より高い傾向にあります。こうした循環が「人が入ってもすぐ辞める」構造を生み、慢性的な人材不足を固定化させています。


・離職が止まらない職場

職場の雰囲気やコミュニケーション不足も大きな課題です。人員に余裕がないため、指導や研修に時間を割けず、新人が孤立しやすい環境になっています。チームワークが崩れると、スタッフ同士の連携も取りづらくなり、結果として現場のストレスや不満が増加します。待遇改善や業務改善を行わないままでは、優秀な人材が他の事業所や業界に流れてしまうリスクもあります。


・ダメな施設長の共通点

人手不足の現場では、施設長のマネジメントが大きく影響します。現場の声を聞かず、シフトや業務を一方的に管理するだけでは、職員のモチベーションは下がり、離職の原因となります。逆に、スタッフの意見を受け入れ、業務改善やICTの導入を積極的に進める施設長のもとでは、人材が定着しやすい傾向があります。介護施設の運営には、単なる管理ではなく「現場を支える姿勢」が求められています。


ナースコールを押さない・押せない利用者への対応3選!


介護施設の人手不足で入浴できない?解決策を徹底解説!


■人が集まる介護施設の特徴



介護業界全体で人手不足が問題視される中でも、採用が途切れず職員が定着している施設があります。そうした施設には共通する考え方と取り組みがあり、「働きやすさ」と「安心感」を両立できている点が特徴です。


・職員が辞めない環境づくり

まず重要なのは、介護職員が長く働ける職場環境を整えることです。人が辞めない施設では、業務負担をチームで分担し、1人に仕事が集中しない体制をつくっています。また、介護記録の電子化やシフト作成システムを導入し、業務の効率化を図っています。こうしたICT(情報通信技術)の活用は、事務作業の時間を減らし、利用者とのケア時間を確保する効果があります。結果として、スタッフの満足度やモチベーションが高まり、離職率の低下につながります。


・現場の声を活かす仕組み

人が集まる施設では、スタッフの意見や提案を反映できる風通しのよい職場づくりを大切にしています。例えば、月に一度のミーティングで課題を共有したり、職員アンケートを実施して改善点を見える化する方法があります。こうした取り組みは、介護職員が「自分の意見が尊重されている」と感じる労働環境をつくり、安心して働ける雰囲気を育てます。現場の声を反映する仕組みがあることで、職員は施設の成長に参加しているという実感を持ちやすくなります。


・DXで働きやすさを実現

介護DX(デジタルトランスフォーメーション)は、人手不足対策の有効な手段です。DXとは、デジタル技術を活用して業務や組織の在り方を変革する取り組みのことです。具体的には、記録業務の自動化、勤怠・シフト管理の一元化、介護ロボットによる移乗介助のサポートなどが挙げられます。これらを導入することで、介護職員の身体的・精神的負担を軽減し、業務効率を大幅に向上させることが可能です。働きやすい環境は、求職者から見ても魅力的に映り、採用力の向上にもつながります。


■人手不足は嘘と言われる理由





「介護業界は人手不足」と言われ続けていますが、一部では「それは誤解ではないか」との声もあります。実際、求人票の数と現場の実感が一致しないケースも多く、「人手不足は本当なのか?」と感じる人も少なくありません。ここでは、そう言われる背景にある現場の実情と数字のギャップを見ていきます。


・求人が集まらない理由

厚生労働省のデータでは、介護職の有効求人倍率(1人あたりの求人の数)は全産業平均より高く、数字上は人手不足が明らかです。しかし、求人を出しても応募が集まらない事業所が多いのは事実です。その理由の一つは、介護の仕事に対するイメージや処遇の問題です。重労働・低賃金・人間関係のストレスといった印象が根強く、求職者が応募をためらう傾向があります。また、地方では公共交通が少なく通勤が難しいなど、立地の問題も採用を妨げています。数字上の求人倍率が高くても、実際の採用活動は苦戦しているという現場の声が多いのです。


・数字に現れない課題

「人手不足は嘘」と言われる背景には、職員数が一定数いても「仕事が回らない」という別の問題が隠れています。たとえば、介護度の高い利用者が増えたにもかかわらず、職員の配置基準や給与体系が見直されていないケースがあります。このように、人数だけで判断すると現場の負担は見えにくく、実際には1人あたりの業務量が増えていることが多いのです。さらに、記録作成や家族対応、医療機関との連携など、介護職員が担う業務は年々増加しています。つまり、「人手がいるのに回らない」現状こそが、介護現場の真の課題といえるでしょう。


■介護DXで業務を効率化



介護施設では慢性的な人手不足が続き、限られた職員で業務を円滑に回す必要があります。そこで注目されているのが「介護DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。これはICT(情報通信技術)などを活用して業務を効率化し、職員の負担を軽減する取り組みのことを指します。単なる機械化ではなく、「職員が人にしかできないケアに集中できる体制」を整えるのが目的です。


・ICTで記録を簡単に

介護記録や利用者の状態共有は、介護職員の大きな負担となる業務の一つです。紙での記録では、転記や情報共有に時間がかかり、ミスの原因にもなります。ICTシステムを導入することで、タブレットからその場で入力でき、データがリアルタイムに共有されます。これにより、情報の抜け漏れを防ぎつつ、ケア内容をすぐに確認できる環境が整います。現場全体の業務スピードが上がり、利用者対応にも余裕が生まれます。


・シフト管理を自動化

シフト作成は、施設長や管理者の負担が大きい業務の一つです。職員の希望や資格、勤務制限などをすべて手作業で調整するのは非常に手間がかかります。シフト管理システムを導入すれば、条件を自動で反映して最適なシフトを短時間で作成可能です。これにより公平性の高いシフトが組め、管理者の時間削減と職員の満足度向上の両立が実現します。


・ナースコールを活用

ナースコールのデジタル化も、介護DXの重要な要素です。従来のナースコールは「誰が・どこで・何を求めているか」が分かりづらく、対応に時間がかかるケースが多く見られました。最新のナースコールシステムでは、利用者の部屋番号や呼び出し内容がスマートフォンやタブレットに通知され、担当職員がすぐに対応できます。記録連携機能と組み合わせることで、呼び出し対応の履歴管理や分析も可能になり、業務の「見える化」によって無駄な動きを減らせます。結果として、職員一人ひとりの負担を軽くし、チーム全体の動きをスムーズにする効果が得られます。


■今すぐ始める対策ステップ



人手不足が慢性化している介護施設でも、早期に取り組める対策があります。ポイントは、職員の負担を減らし、働きやすさを向上させることです。ここでは、現場で今すぐ実践できる3つのステップを紹介します。


1. 職員の声を可視化する

まず重要なのは、現場の職員が感じている負担や課題を「見える化」することです。例えば、アンケートやミーティングを定期的に実施し、業務改善のヒントを集めます。ICTを活用して記録や要望を整理すれば、職員の負担がどこに集中しているかも把握できます。こうして課題を明確にすることで、的確な改善策を検討しやすくなります。


2. 小さくDXを導入する

次に、介護DXを段階的に導入する方法です。最初からすべての業務をデジタル化するのは負担が大きいため、記録業務やシフト管理、ナースコールの連携など、一部の業務から着手します。少しずつ改善効果を実感することで、職員の理解や協力も得やすくなり、導入への抵抗感を減らせます。


3. 続けたい職場をつくる

最後は、職員が「ここで働き続けたい」と思える職場づくりです。待遇改善や教育・研修制度の充実、コミュニケーションの活性化などを通して、安心して働ける環境を整えます。業務改善やDXの活用によって、介護職員の時間に余裕を生み、笑顔でケアに取り組める職場を目指すことが重要です。こうした取り組みは定着率向上にも直結し、人手不足の根本的解消につながります。


■まとめ



介護施設の人手不足は、単なる職員不足ではなく、業務負担や職場環境、マネジメントの問題が複雑に絡んでいます。慢性的な負担は、サービスの質低下や離職につながり、最悪の場合、施設の運営にも影響を及ぼします。一方で、人が集まる施設には共通の特徴があります。職員が働きやすい環境づくり、現場の声を反映する仕組み、そして介護DXの活用による業務効率化がそのポイントです。


介護施設で人手不足を解消し、働きやすく、利用者に安心を提供できる環境をつくるには、まず小さな改善から始め、徐々にDXや制度整備を導入することが重要です。現場の課題を正しく把握し、具体的な対策を実行することで、持続可能な施設運営と職員定着が実現します。


■介護現場の人手不足・業務負担はN‑TECにご相談ください!



N‑TECは静岡県沼津市を拠点に、ナースコールや見守りカメラ、介護記録の電子化など、介護現場に特化したDXソリューションを提供しています。

施設ごとの現場状況や課題を丁寧にヒアリングし、最適な通信設備やデジタル機器を組み合わせて導入。設置だけでなく、保守・運用サポートまで一貫して対応するため、職員は安心して利用者のケアに集中できます。


「夜間の巡回や見回りの負担を減らしたい」「介護記録作業を効率化したい」「スタッフ間の連携をスムーズにしたい」といったお悩みも、現場調査から改善プラン作成、機器導入までワンストップで対応可能です。最新機器を活用した業務効率化で、時間とコストの両方を改善できます。


まずはお気軽にお問い合わせください。介護現場の状況に合わせた最適なDX活用で、職員が働きやすく、利用者に安心を提供できる環境を一緒に実現しましょう。


▼関連記事▼

生産性向上推進体制加算とは?介護施設での導入をわかりやすく解説 !

【2025年版】静岡県で使える介護ICT・DX補助金まとめ


■介護DXを導入したお客様事例はこちら